美島豊明インタビュー The man behind Cornelius

小山田さんとの初現場

マスヤマ:前回はコーネリアスとの馴れ初めみたいなことを断片的に伺ったんですけど、いわゆるフリー的にスタジオワークというか、マニュピレーター、オペレーター、プログラマー…なんでもいいですけど、フリーとしてずっと活動されていて、岡さんとかマキムラさんとか、そういういろんな繋がりがあって、まずはフリッパーズギターのヘッド博士で2曲やった、と。当時は小山田さんとは、面識はなかったんですか?

美島:小山田くんとはなかったですね。うん。

マスヤマ:それは、データを渡されて。。

美島:いや、スタジオで初めて「おはようございます」って、会って。

マスヤマ:で、その時はまだ初対面だから、どちらかというと、作業みたいな感じですよね。

美島:作業ですね。

マスヤマ:それは、ロジックを使った作業?

美島:その時は、うーんと、ロジック使ったかな? 使ってないと思いますね。まだ。パフォーマーかなんかだと思う。で、AKAIのサンプラーかなんかで、ループがいっぱい使われてたから、ループを組んだような気がするなぁ。うん。

[「ヘッド博士の世界塔」がリリースされた1991年当時の美島さん]

マスヤマ:その時はフリッパーズギターのことは知っていたんですか?

美島:知ってましたよ。うん。

マスヤマ:音楽的に。どういう感じのイメージを持っていたんですか?

美島:当時フリッパーズギターのディレクターをやっていた、今の3Dの社長の岡さんとはずっと知り合いだったから。

マスヤマ:ディレクターっていうのは、レコード会社の、ってことですか?

美島:いや、レコード会社のディレクターじゃないけれども、フリーで制作を請け負って、3Dがフリッパーズギターの制作をやっていた。(岡さんを)知っていたから、(岡さんがフリッパーズギターの仕事を)やってるのは知ってて。

マスヤマ:フリッパーズにどんな印象を持っていたんですか?

美島:最初に呼ばれたのはね、フリッパーズギターのライブのリハの時。キーボードの音がうまく出ないとかで、急に呼ばれて行ったんですよ。

マスヤマ:ははは(笑)

美島:そうしたら、ただケーブルが刺さってなかっただけで。

マスヤマ:あははは(笑)マジっすか?

美島:ホントですよ(笑)

マスヤマ:ミュージシャンはいるわけですよね。

美島:ミュージシャンはいるんだけど、小山田くんと小沢くんだけど、あとは全員女の子にしたいっていうコンセプトだったらしくって、ヘッタクソなのがさ〜(笑)フリッパー聴いたのは、そこが最初なんだけど、最初の印象が「なんて、ヘタクソなバンドなんだ!」っていう。

マスヤマ:ライブでやってる人たちは全然別な人たちですよね。なんとかっていうライブ盤(1992年リリースの「on PLEASURE BENT」)出てると思いますけど。

美島:ああ、それじゃないと思いますよ。全然そのメンバーじゃないと。・・・最初の印象は「なんて、ヘタクソなバンドなんだ!」ですね。

マスヤマ:それはプロのミュージシャンですよね。

美島:いや〜、友達みたいな感じじゃないかな〜。小山田くんも「あのバンドはヒドかった」って言ってるもん。

マスヤマ:一応、ベース、ドラム、キーボード・・。

美島:全員女の子だったと思う。

マスヤマ:最近では、割と上手い人いますけどね。

美島:最近の女の子は上手い子いっぱいいますね。本当に。

マスヤマ:で、単純に仕事して、音楽的にはどういう印象だったんですか?自分の趣味なのか、そうでもなかったのか?

美島:一応、僕の趣味っぽい感じでしたね。その当時流行っていた、ローファイな感じのループみたいなのやってたし。

マスヤマ:興味あったってことですね。

美島:もちろん、ありましたけど。うん。

マスヤマ:小山田さんの最初の印象は?

美島:小山田くんの印象は、最初に会ったときはね、なんかツッケンドンでしたね(笑)そういえば。まあ、普通に社交的に「おはようございます、よろしくお願いします」と。

マスヤマ:事務的に。

美島:事務的に。その時はオケに関しては小沢くんがいろいろ。あれ、小沢くんの企画だったのかな?だから、小沢くんといろいろ話して。

マスヤマ:それはグルーヴチューブの話ですか?

美島:多分、そうだと思うんです。打ち込みしてたような気がするな。その時は小沢くんが東大生だって知らなくって、「コイツはなんて頭のいいやつなんだろうな」って。

マスヤマ:あはは(笑)それはどういう所で感じたんですか?

美島:もう、記憶力がすごいんですよ。何小節目?っていうと、ああ、そこは何とかの音で、って。さっきのサンプラーのスタートポイントは?ってなると、それは2千いくつ・・とか言うんで、くるくるって見てみると本当にソコだったりして、おお、コイツこういう数字を覚えてやがるって思って。なんだコイツって思ったもの。

マスヤマ:うーむ、そういう人、いますね。たまにね。

美島:あ、コイツ、記憶力がすごいんだなって思って。

マスヤマ:なんか結構頭もデカいしね、あの人。顔ちっちゃいけど、頭デカいっすよね。

まとめると、小山田さんとの初現場はフリッパーズギターだったから、どちらかというと、小沢さんとの作業が多かったんですね。

 

2012-10-18 | Posted in | Comments Closed