美島豊明インタビュー The man behind Cornelius

コーネリアスの1stアルバム「THE FIRST QUESTION AWARD」

マスヤマ:「THE FIRST QUESTION AWARD」をつくりはじめた頃は、今とはだいぶ作り方が違いますよね。

美島:全然違いますね。

マスヤマ:美島さんのポジションも違いますよね。

美島:うん。

マスヤマ:その頃から、しょっちゅう小山田さんに会うようになったってことですか?

美島:そう。その頃から。

マスヤマ:それは、コード譜みたいなのがあって。。。

美島:その頃は、ちゃんと曲を小山田くんが先に考えてきてましたね(笑)。こういう風にしたいっていうのも、大体なんとなく自分で考えてきて、プリプロの時に言ってました。

マスヤマ:その時から、枠はシミュレーションで作るみたいなことなんですか?

美島:シミュレーションで作ってました。

マスヤマ:それは、普通のギターバンドみたいにドンカマでギターを弾いて、仮のトラックを作るみたいなことではなく?

美島:そうじゃなかったですね。コンピュータで。仮のドラムパターン、仮のベース、仮のキーボード、仮のギターっていうのを作っていって。

マスヤマ:そういうのは、美島さんが「作ったものの後から録音するから、自分の作ったものは全部消えちゃうって」おっしゃってましたけど。。。

美島:消えちゃうんですよ(笑)。

マスヤマ:そういう意味では、その時から、役割が大きかったわけですよね。例えば、UNOのCMやパーフリの曲では、ループをちょっといじったとかエディットしたとか、そういうことだったけれども、ファーストアルバムでは、どちらかというと、下絵を描くみたいな、そういうことですよね。

美島:まあね。そういうことになるんですかね。

マスヤマ:曲が、設計図があって、組み立てて、後はミュージシャンが作っていくっていう。

美島:そんな感じでしたね。ファーストの時は。

マスヤマ:あれはほとんど手弾きですか?

美島:手弾きですよ、ほとんど。うん。

マスヤマ:ラッパとかも。

美島:手弾きっていうか、ミュージシャン呼んで、全部ちゃんとナマですよ。

マスヤマ:ホルンとかも。

美島:譜面書いていったんだもの。ストリングスの譜面とか、ホルンの譜面とか。

1994年発表の1枚目のアルバム「THE FIRST QUESTION AWARD」。10曲目の「THE LOVE PARADE」に当時ピチカート・ファイヴの野宮真貴がコーラスで参加している。

マスヤマ:「THE FIRST QUESTION AWARD」のとき、ライブは何かやったんですか?

美島:「THE FIRST QUESTION AWARD」のライブは、僕は一緒に回りましたね。キーボードで。

マスヤマ:武道館レベルの人気があった頃じゃないですか?今より全然大きいところでやってましたよね。

美島:武道館はやってないけど。東名阪な感じで、ホールツアーをやってましたね。一緒に行きました。キーボード弾いて。

マスヤマ:え? キーボード弾いてたんですか?そういう意味では、バンドメンバーじゃないですか。

美島:「THE FIRST QUESTION AWARD」のライブでは、ステージ上で、バンドメンバーで弾いてましたよ。

マスヤマ:美島さん本人の中では、別に弾いたりするのは全然OKなんですか?

美島:頼まれれば。

マスヤマ:頼まれれば。。。「やりたい!」ということではなく。

美島:うん。

マスヤマ:お仕事って感じで。

美島:お仕事って感じ。ダメなんですね。ライブとか。飽きちゃってくるんですよ。リハが終わった時点で。

マスヤマ:同じことばっかりやってるから。

美島:そうそうそう(笑)。なんて飽きっぽいんだろう〜って、いつも思うんだけど(笑)。また、同じことやるのか、って思うとゲンナリしてくる。

マスヤマ:いや、だから、ミュージシャンの人はホント偉いなと思いますよ。ミュージシャンに限らずだけど。

美島:多分、もうちょっと上手く弾けるんであったら、毎回ライブごとに違うアプローチとかって出来るんだろうけど。そこまでのテクニックがないから、同じ事やるしかないんですよね。

マスヤマ:やっぱり、やっている人はある意味楽しいところはあるんでしょうね。職人的に。

美島:うん。やっぱ、そのくらいのスキルがないと、楽しめないんだよなぁ。

マスヤマ:なるほど。じゃ、ツアーでキーボードを弾き、コード進行とか分かっているから、ある意味、楽ですよね。構成とか、分かっている訳だから。そういうライブとかリハーサルのときはバンマスっていうか、リーダーが指示するって感じですか?

美島:「THE FIRST QUESTION AWARD」の時は小山田くんが色々指示してたかな。

マスヤマ:結構人数いたんじゃないですか?ホルンもいたりとか。

美島:いましたね。いっぱいいましたね。ストリングスは僕がおこした譜面をまたなぞってもらってたから、そこは僕がコンダクトしてたけど。

マスヤマ:なるほど。そうか。そういう意味で昔からのコアなコーネリアスファンには、きっと美島さんはそういう人、としては知られているんでしょうね。

美島:いやぁ、どうだろう(笑)。

マスヤマ:だって、メンバーの名前くらいは皆見るじゃないですか。ツアーメンバーとかって。そういうファンっていると思うんですよ。コーネリアスクラスだったら。

2013-11-17 | Posted in | Comments Closed