「5年後の未来」をコンセプトとしたネットラジオ番組「ファイブイヤーズ・ラジオ」。
mishmash*のプロデューサー、マスヤマコムと、アート・ビジネスを学ぶ大学院生、磯部映見(イソベ・エミ)がお届けします。
2012-10
スペシャル特典付きパッケージの予約受付開始!
12月5日発売予定のmishmash*Julie Wataiの1stアルバム「mishmash*Julie Watai」
予約受付をネイチャーブリスストアで開始しました!
限定生産の特別仕様パッケージには、13曲入りオーディオCDに、44Pのブックレット+ミュージック・ビデオがダウンロードできるシリアルコード付き。ブックレットには、少年マガジンでの大人気連載「エア・ギア」で 知られる大暮維人(おおぐれいと)による、22Pの描き下ろしマンガ「クォーター・ノート」が掲載されています。
また、店頭では買えないスペシャル特典付きパッケージもネイチャーブリスストアでのみ、
お取り扱いしております。Julie Wataiが、あなたの好きな言葉を録音してくれるボイスレコーダーやサイン入りパッケージなど、レアアイテムを手に入れるチャンスをお見逃しなく!

[特典:松]
Julie Wataiのメッセージ入りボイスレコーダー
+mishmash*Julie Wataiと大暮維人サイン入り特別仕様
パッケージ+Tシャツ+ブロックメモ
+ステッカー+mishmash Products
10,000円(限定4個)
→SOLD OUT
[特典:竹]
mishmash*Julie Wataiと大暮維人サイン入り
特別仕様パッケージ+Tシャツ
+ブロックメモ+ステッカー+mishmash Products
7,500円(限定5個)
→SOLD OUT
[特典:梅]
ブロックメモ
+ステッカー+mishmash Products
+特別仕様パッケージ
5,500円(限定20個)
→ご予約
特別仕様パッケージ
(13曲入りオーディオCD+44Pのブックレット+ミュージック・
ビデオがダウンロードできるシリアルコード付き)
3,900円
→ご予約
スペシャル特典付きパッケージはネイチャーブリスストアのみでのお取り扱いとなります。
* mishmash Productsとは、海外で配布したものも含む、今までプロモーションに使用したフライヤーやポストカードなどを全てセットにしたものです。
* 松をご希望のお客様は、ご注文後にメールにてJulie Wataiさんに録音してほしいメッセージ(40文字以内)を伺わせて頂きます。公序良俗に反する言葉はご遠慮ください。
* 松と竹をご希望のお客様は、ご注文後にメールにてTシャツのサイズを「XS、S、M、L、XL、WS、WM、WL」からお選び頂きます。Tシャツサイズの詳細はこちらになります。
新曲「ゴー・ファービー・ゴー」の…
ミュージックビデオ(ショート版)を、Youtubeで公開しました。
「ゴー・ファービー・ゴー」(ショート版)Words:マスヤマコム/Music:美島豊明/MVディレクター:Alex Ka
“Go Furby Go.” (Short Version) Words:masuyama.com+Kento Masuyama/Music:T. Mishima
分解系レコーズとmishmash*Julie Wataiがコラボ開始!
スペシャルWEBサイト・公開記念トーク
(写真、左から)矢向直大(分解系レコーズ)×ジュリワタイxマスヤマコム(mishmash*)
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矢向直大
2003年、映像、ウェブ、VJを中心に活動するflapper3を結成。
2010年、Go-qualiaと共にエレクトロニカ/IDM/アンビエント等の楽曲を中心に扱うオンライン・レーベルBunkai-Kei recordsを立ち上げる。
DJやVJとして活動するほか、OUT OF DOTSやRe-Unionなどのオーガナイズもしている。
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マスヤマ:今回、こうして分解系さんとmishmash*Julie Wataiとのコラボレーションが実現したわけですが、そもそも、このコラボレーションを行うことになったのは、ジュリちゃんの「分解系さんとコラボレーションしたい」という強いプッシュがあったからです。それはどうしてだったんですか?
ジュリ:mishmash*の活動が始まった頃「どうすれば、ネットを使って自分たちの曲を多くの人に聴いてもらえるか?」と、私自身が模索していた時期があって。
マスヤマ:はい。
ジュリ:いくつかのネットレーベルに注目していました。その人たちと関わって活動していけたら、うまくいくんじゃないかなって思っていました。私自身その時はまだmishmash*の具体的な活動の方向が、それほどイメージできてなかったんですけど……。
マスヤマ:それは、僕もイメージできていなかったw。2011年の3月頃ですね。
ジュリ:実際にレコーディングが始まって、最初に「リバーブの奥に」の歌入れをしたときに、mishmash*の雰囲気というものが掴めたんです。そして、この雰囲気なら分解系が合うんじゃないかな、と思いました。
マスヤマ:それは音楽的な部分でですか?
ジュリ:音楽だけじゃなく、WEBデザインを音楽と融合させて見せていくというコンセプトが、ある種、mishmash*と近いのかな、と感じてました。
マスヤマ:分解系の矢向さんとは元々お知り合いだったんですよね?
ジュリ:そうですね。秋葉原にあるMOGRAというクラブに集まっている仲間でした。MOGRAにはインターネットで音楽を発表している人たちが大勢集まっているんですよ。
矢向:最初にジュリさんと会ったのは、分解系を始めるずっと前です。私はまだ学生で、とあるソフトウェア会社に間借りをしてVJや映像制作の仕事をしていたんですが、同僚の友達ということで、会社にジュリさんが遊びに来ていたんです。
ジュリ:あ、そうでした、そうでした。
矢向:その後、普通にクラブイベントなどで会うことがあったりして……。一緒に仕事をしたのは、一昨年になってからですね。ジュリさんの作品集『はーどうぇあ・がーるず』のWEBサイトのコンセプトを考えたり……。
ジュリ:秋月電子へのオマージュ。あのサイトは面白かったです。
マスヤマ:普段は、どんなお仕事をされているんですか?
矢向:広告の音楽や映像のデザインなどを行う、flapper3という会社をやっています。
マスヤマ:それは分解系とは別で?
矢向:はい。分解系は、インターネットなどで音楽活動しているアーティストを中心に、自分が好きなアーティストをより多くの人に聴いてもらいたいということで、二年ほど前から始めました。好きだからやっているという……まあ、趣味ですね。
マスヤマ:分解系というネーミングの由来は?
矢向:分解系を一緒に主宰しているGo-qualia(ゴークオリア)さんが考えた名前なんです。当時、草食系とかナントカ系っていう言葉がよく使われていたじゃないですか。そういう言葉が嫌いだという話を二人でしていて、皮肉を込めて付けたんです。あとは、音源を作るときにアニメだったり映画だったりといった既存のコンテンツを分解して再構築するという手法を使うことが多かったので、じゃあその「分解」にナントカ系をくっ付けちゃおうという。
マスヤマ:なるほど。
矢向:音楽を分解・再構築するという意味のほかにも、コミュニティを分解・再構築したいという気持ちも込めました。例えば今、エレクトロニカという音楽ジャンルのなかでも、ニコニコ動画で活動している人たちと、クラブでライブ活動をしている人たちとの属するコミュニティというのは、意外と接点がなかったりしていて。そういうコミュニティ同士を分解したいんです。エレクトロニカに限らず、同じ音楽ジャンルで活動しているのに、活動の場が違うと、お互いのことを全然知らない。そういう人たちを分解系をハブにして繋げられたらな、と思っています。
マスヤマ:では最初にジュリちゃんからmishmash*とのコラボレーションの話が来たときは、どう思われましたか?
矢向:もともと私もGo-qualiaさんも、コーネリアスが好きだったということもありますし、「サウンド&レコーディング・マガジン」の読者でもありましたから、美島さんの作る音は知っていました。そんなこともあって、面白いことができそうだな、という気がしました。「mishmash」という言葉にも「ごたまぜ」というような意味があって、分解・再構築という部分で通じるものを感じました。
マスヤマ:ただ単に「美島氏(みしまし)」ということなんですけどねw。mishmash*の活動の大きな目的の一つは、美島さんの音楽を世に出すということなので。
でもそれと同時に、楽曲をトラックごとに分解してステム(パラのトラック)で配信する、ということもしています。このステムを使って誰でも、楽曲をアレンジしたりリミックスしたりして、自由にSOUNDCLOUDなどにアップしていいよ、ということなんです。
矢向:アーティスト自身がパラのトラックを配信するということは、なかなか無かったですよね。
マスヤマ:音楽には固定化された作品を聴くだけではなくて、他者とのコミュニケーションを通じて生成されていく、プロセスを楽しむという楽しみ方もあるじゃないですか。mishmash*は、そのプロセスまで含めてmishmash*なんだと考えています。だからmishmash*という存在は、ひとつのアーティストというより、ネットレーベルのようなものに近いと思っています。
矢向:そういう部分は、分解系との親和性を、すごく感じますね。
マスヤマ:でも材料だけ渡されても、どう調理したらいいかいいかわからないと、いう方も多いと思うんです。そういう方々のためにはレシピとして、アレンジ例やリミックスも豊富に揃えていきます。今回の分解系さんとのコラボレーションもひとつのレシピとして、皆さんに楽しんでいただければいいなと思います。
矢向:今回の私たちのコラボレーションは、リミックスと言っていいのかわからないものになっていますが……。
マスヤマ:まだ定義することのできない新しい試みを行っているということだと思います。他に適当な言葉がないので「リミックス」と言ってしまっていますけどね。とにかく、音楽を単に聴くだけではなく、かといって、本格的に作曲や楽器演奏を手がけるでもない、新しい音楽の楽しみ方が広がればいいなと、思ってます。